テクノプランター跡地

このWebサイトは1998年度アイディア対決ロボットコンテスト高専部門に出場した鶴岡工業高等専門学校Aチーム・テクノプランターについてまとめています。

エピソード:フィールドデザインの変更

全国大会ではキャパシティの大きい会場になり、ゴールデンタイムでの放映に合わせたテレビ映えのするデザインにグレードアップしますが、一部のチームは絶句するようなアップデートがありました。

それは「フィールドの島の外周に電球が埋め込まれその表面を透明アクリルとする。得点状況によって電球が点灯する」という変更です。

大半のカラーセンサーの動作原理は光を発射し、その反射光を測定することで色を識別*1するというものなので、素材の違うものがフィールドに追加され、あまつさえ光る物体が埋め込まれるというのは相当なインパクトです。

なぜこんな変更が通ってしまったかと振り返って考えてみると、自走センサー型が猛威を振るった地区はほとんど無かったから、というのが挙げられるかもしれません。

結局、大会直前に協議となり、最終的には試合中には電球は点灯させない(タイムアップ後に点灯させる)という形で決着しましたが透明アクリルは残りました。そして一部の出場機はこの透明アクリルに引っかかって予定外の位置に停止し生命誕生を開始してしまったように見えます。

テクノプランターについては、センサーの取り付け角度や発射光のPWM制御のおかげで特に影響はありませんでした。スポットライトなどの環境光に対しては十分対策をしていましたが、このフィールド変更でも改修が不要なのはラッキーでした。

余談ですが、全国大会ではバラ撒き型vsバラ撒き型の対戦もあったりするなど、試合終了後に精査しないと得点状況がハッキリしないことも多く、結局試合中の点灯は無謀だったのかもしれません。

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